なぜ彼は定期テストで480点を取り、第一志望校に合格したのか
入塾してから定期テストの5教科合計点数が300点と平均点ぐらいの生徒が480点までにアップし、あきらめていた第一志望校に合格した生徒。彼は、塾でどのような勉強、対策をして、定期テストに点数アップと第一志望校への合格を勝ち取ったのでしょうか。
③苦手克服
後期中間テストに向けて数学の点数アップのためには、前回のテストの間違えから彼の苦手分野の克服し、彼の自信を取り戻さなければいけません。
最初に、前回の解答用紙を見て分析から入りました。一番間違えが多かったのは「速さ」に関する問題でした。そして、さらに掘り下げていくと、単位変換が苦手でした。
速さから単位変換へと繋がったのは、速さは「時間」、「道のり」、「速さ」の3つが関わりあっていきます。
(速さ)=(道のり)÷(時間)、(時間)=(道のり)÷(速さ)、(道のり)=(速さ)×(時間)
という式が成り立ちます。問題に合わせて、上記の3式から求めていきます。そこで気を付けるのは、単位変換になります。
具体的な例題を挙げると
例題:A君は分速amで走ります。10㎞を走り切るには何時間かかりますか?
×:(時間)=(道のり)÷(速さ)より 10÷a=10/a時間
上記の解答には間違えが2箇所あります。
まずは分速amと10㎞の所です。単位がmと㎞になっているので、ここで10㎞を10000mに変換します。(1㎞=1000m)
そして次に、分速で計算したので、上記の計算で求められる時間の単位は分になります。10/a時間ではなく、10/a分になります。なので、10/aからさらに60で割ります。(1分=1/60時間)
正答は
◯:(時間)=(道のり)÷(速さ)より 10000÷a÷60=1000/6a=500/3a時間になります。
彼は、「速さ」の式は立てられますが上記の単位変換までは行っていませんでした。なので、まずは時速から分速、mから㎞、時間から分など単位変換の問題から徹底して行いました。
すると、彼も速さ問題で一番注意することは単位変換に注意することと認識し始め、単位変換による間違えが少なくなってきました。正答率が上がってきて、さらに今までただ漠然と公式に当てはめて速さの問題を解いていたのが、理解をして解くようになってきたので彼にも自信が戻ってきました。
そして、数学の点数アップに向けて、後期中間テストの範囲に入っていきました。
続く