今年度の2019年、東京都の大学進学状況は、
都立日比谷、西、国立高校とも、
東京大学、京都大学、国公立大学において、
去年度と同じく他の公立高校から傑出して合格者をたたき出しました。
ならびに、他の都立高校も、国分寺高校、武蔵野北高校等、
国公立大学の合格者を去年並みに出しました。
やはり、都立高校の大学合格状況は、10年前と比べ改善されていると思います。
ここからは、いろいろな自分なりの私見を書かせていただきます。
まず、東大20傑を見させていただくと、
聖光学園、渋谷幕張、久留米大付属、浅野学園
は、かなりの人数で、躍進しています。
特に聖光、渋谷幕張は、東大合格者70名を超え、
以前に言われた御三家 開成、麻布、私立武蔵の
私立武蔵高校を完全に超えております。
以前にも、申し上げましたが、
自校作成問題並びに難関私立高校入試問題、共通入試問題
または中学入試問題は、すべて東京大学合格をたたき出すための問題となっておりますので、
系譜学的には東京大学入試問題を押さえることによって、
高校入試問題は予見されます。
いうなれば、日比谷、西、国立高校、もしくは私立難関高校のイノベーションは、
「東京大学合格者をどれだけ出すか」
ということが保護者から見た軸となります。
いうなれば東大合格者を出すということは、
学校にそれだけの合格プログラムがあるということになります。
能力の高い生徒を集めることも大切ですが、
学校に入った後どれだけ学力が上がるのかは、
指導する先生それからライバルとなる学友が大切となります。
全国から見ると、本当の意味で東大合格プログラムがあるのはどこでしょうか?
それは、東大理科3類(医学部)の合格者を出している高校は、
間違いなくそのプログラムがあるといえるでしょう。
約100名の合格定員のうち30%をたたき出している灘高は、別格といえるでしょう。
中学受験、高校受験の入試科目とも、社会の科目は外れ、
傑出した指導をしていることがうかがわれます。
さすれば、先ほど躍進した高校、または日比谷、西、国立高校も、
ほぼ理3が出ていないので、今後の大きな課題となります。
理3が出ていないということは、きちんとした丁寧な勉強法、指導法があれば、
合格基準値に達することは夢ではありません。
先ほど申し上げた東大躍進の学校、
聖光学園、渋谷幕張学園、浅野学園
は、文系並びに工学部、農学部等の合格プログラムを確立したといえます。
当然のごとく、合格プログラムを作り上げた難関都立高校、躍進高校においての
入試問題は、努力を重ね、目標を決め、勉学に没頭する生徒を集める入試問題となります。
当然のごとく、Vサポート塾としても、
こういった高校に、まずは合格者を送り込むため、
彼らの学校が、なぜ東大合格者数を躍進したのかということを、
分析しなければなりません。
今回は、浅野学園が、なぜ東大合格者数を増やしたのかに対する、
記事が載っていたので、下記に記します。
なぜ浅野学園を書かせていただくのかというと、
多摩地区の雄、国立高校にとっても、大きなライバルとなるからであります。
私立中高一貫教育に勝つためには、当然難関都立側も
よく研究しているに違いありません。
下記の記事が、浅野学園の記事として載っていました。
「中高一貫で柔軟にカリキュラムが組める利点を生かし、文系は高2までに英語、数学、国語の範囲を、理系も高3の2学期半ばには受験科目の学習を一通り終え、残りの期間を応用問題にあてる。このため、過去問や予備校の模擬試験についても、担当教師が志望校に合わせて、希望者の答案を添削し、細かい点まで指導が行き届く。
こうした指導は他の進学校でもやっているが、浅野の強みは「徹底したデータの活用にある」(前田氏)。模擬試験だけでなく、実際の大学入試の結果についても、学校ができる限り情報を集めるほか、卒業生からも合否の結果や自己採点などの情報を提供してもらう。それらのデータを独自に加工し、どの時期の模試でどの判定なら、実際の受験はどうなりそうかを予想し、生徒の面談や学習指導に役立てる。」
「実際、中学のときには1学年270人の中で200番くらいの成績でも、早稲田大学や慶応大学に合格する生徒は多いという。「子供は何かのきっかけで目を開くことがある」。70年代から浅野学園で教師を務めてきた前田氏は、そうした例を何度も見てきた。前田氏以外にも同校OBの教師は多く、「やればできるという精神は、教職員にも生徒にも脈々と受け継がれていると感じる」。」
上記の記事を見るにあたって、浅野学園の東大躍進の理由は、
1東大過去問
2模擬試験過去問
3学内テスト
を、無駄なく合理的に網羅し、徹底遂行することによって、
東大合格者が躍進しています。
Vサポート塾として、
まずは、難関都立高校合格のためにどうなすべきか、
間違いなく、東大合格者をたたき出している都立、私立高校のノウハウを、
取り入れることは間違いありません。(灘高は別格ですが)
どういったことを取り入れるかについては、
別個記事に記させていただきます。
一つだけ言えることは、こういった私立中高と難関都立が、非常な競争意識をもって、
一人でも多く、東大合格者を出すことが、生き残りの戦略になっていることは、間違いありません。
今年の日比谷高校の合格者が、学芸大附属高校に流れ、日比谷高校が二次試験を行ったということは、
イノベーションにおいての一つの事象があらわれたのでしょう。
国立校、都立、私立校の戦国時代がやってきました。
当たり前のごとく、塾業界の戦国時代も来たといえるでしょう。