Cambridge English Qualifications(ケンブリッジ英語検定)は、英国ケンブリッジ大学の非営利組織であるケンブリッジ大学英語検定機構(Cambridge Assessment English)が開発、提供している国際通用性の高い英語能力認定試験です。100年以上の歴史ある試験で、日本では1939年に日本初の試験センターが横浜に誕生、1941年に日本初の合格者が記録されました。「A2 Key」(キー)、「B1 Preliminary」(プレリミナリー)、「B2 First」(ファースト)、「C1 Advanced」(アドバンスト)、「C2 Proficiency」(プロフィシエンシー)の5つのレベルから成り、多様な生徒・学生の能力への適合性を満たす試験です。2009年以降、中高生対象の「フォー・スクールズ」シリーズが加わり、学校教育との効果的な連携も可能になりました。
もともと日本の高校生を対象に作成された「A2 Key」(キー)試験など、現在でも日本の学習指導要領と高い親和性が見られます。また、スピーキングテストは真の能力を測る最善の方法として受験者2名をペアにして行う対面式テストを実施しています。レベルに応じて時間をかけて試験を行うため、認定機関から「受験者の英語力が期待値と合致しないリスクを減らすことができる試験」と高く評価を頂いています。
英検は社会で通用する英語、実用英語をはかる検定試験(資格試験)です。
英語の4技能のバランスを重視し、時代の動きに合わせて厳選された質の高い問題を出題しています。また、学習段階に応じて、日常会話から教養を深める社会的な題材まで幅広い話題を対象とし、試験としてだけでなく受験者が親しみを持ちながら知識を深められるよう工夫されています。
英検にチャレンジすることは自分の英語力を把握できるだけでなく、進学・就職・留学等でも多くのチャンスを手に入れることにつながります。
受験者は年間約360万人(英検IBA、英検Jr.との総数)、1963年の第1回検定からの累計では1億人を数える、人気の高い検定試験です。
GTEC
ベネッセでは、時代に先駆けて1998年より英語運用力を測定するテスト「GTEC」を提供してきました。「GTEC」は日本の中高生に適した内容で、授業で学んだ英語を「実際に使う」という手ごたえを感じられる出題です。テストを受けること自体が英語を使った生活体験に感じられるように工夫されています。
また合否ではなく絶対評価によるスコアで結果を確認することができます。継続的に受検することで、生徒は「過去の自分からどれだけ成長したか」が数値で示されるため、学習意欲を高めることができます。また、ライティング答案は、海外で採点・添削されるので、採点者からの英語のコメントも生徒の意欲を高めます。
先生にとっては、充実した教師用帳票やcan-do statementsにより、校内における指導改善の効果検証や到達目標の設定ができます。
※GTEC for STUDENTSをはじめとする「GTEC」シリーズは、2017年に名称を「GTEC」に統一しました。
International English Language Testing System (IELTS : アイエルツ) は、海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある方、イギリス、オーストラリア、カナダなどへ海外移住申請される方に最適なテストです。イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほぼすべての高等教育機関で認められており、アメリカでも、アイビー・リーグを含む3,000以上の教育機関で採用されています。
IELTSはブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS オーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構の三団体で共同運営されており、世界140ヵ国の1,000以上の会場で受験することができます。日本国内では、公益財団法人 日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシルが共同で運営を行っています。
これまでの大学入試というのは、受験者の「選別」を主な目的にそれぞれの大学や学部が独自に問題を作成し、受験者には合格・不合格の情報のみが伝えられていました。
また、問題内容や質、選別方法にばらつきや偏りがありました。こうした背景を受けて、上智大学と公益財団法人 日本英語検定協会が共同で開発したのがTEAPです。
日本における「大学教育レベルにふさわしい英語力」を測るうえで適切な設計となっており、テスト内容はすべて大学教育(留学も含む)で遭遇する場面を考慮して作成されています。
TOEFL®テスト(Test of English as a Foreign Language)は、1964年に英語を母国語としない人々の英語力を測るテストとして、米国非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)により開発されました。
日本で実施されているTOEFL iBT®(インターネット版TOEFLテスト)は、英語をどれだけ「知っている」かではなく、「使える」かに焦点をあて、より実生活に即したコミュニケーション能力を測定するテストです。テストセンターは世界で165か国約4,500か所、日本では約100か所あります。
TOEIC(トーイック)とはTest of English for International Communicationの略称で、世界最大の非営利テスト開発機関である米国Educational Testing Service(ETS)によって開発され、1979年に日本で初めて実施されました。
TOEIC L&Rは身近な内容からビジネスまで幅広くどれだけ英語でコミュニケーションできるかということを評価します。
和文英訳、英文和訳といった設問はなく、「要点がわかる」「推測できる」といった能力に加え言語運用能力の基礎をなす文法、語彙、音声識別能力などをより幅広く測定します。
また、その国独自の文化的背景や言いまわしを知らなければ解答できないような問題は排除されていますので、「世界共通の基準」として活用することができます。
現在では、TOEIC L&RとTOEIC S&Wを活用することにより、「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」英語コミュニケーション能力を総合的に評価でき、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストとして、世界160カ国、年間約700万人が受験しています。日本ではTOEIC L&Rで年間250万人、TOEIC S&Wで年間3.2万人が受験しています