6月25日(日) 特徴のある日本の難関単科大学 国際教養大学

国際教養大学(Akita International University、AIU)は、日本の秋田県秋田市に位置する公立大学で、2004年に設立されました。略称はAIUです。この大学は、日本初の地方独立行政法人の運営による単科大学で、秋田県が設立団体となりました。1990年に開校し、2003年に閉校となった米国ミネソタ州立大学機構(MnSCU)秋田校の跡地に開学しました。

初代学長の中嶋嶺雄の方針の下、国際的なコミュニケーション能力を重視したカリキュラムが組まれ、2つの専攻、すなわちグローバルビジネス課程(経営学)とグローバルスタディーズ課程(国際関係論)が設けられました。

AIUの理念は、「英語をはじめとする外国語の卓越したコミュニケーション能力と豊かな教養、グローバルな専門知識を身に付けた実践力のある人材を養成し、国際社会と地域社会に貢献すること」です。

学生は全国各地から集まり、三大都市圏からの学生が約半数を占めています。在学生の出身高校所在地別学生数では、秋田県が約14%、秋田県以外の東北地方・北海道が約14%、関東地方が24%、中部地方が約14%、関西地方が約14%、中国地方・四国・およびその以西が約12%、外国等が約8%となっています。

留学生は主に提携大学から来ており、日本語や日本文化専攻の学生とそうでない学生がいます。2013年秋学期では、26カ国・地域から167人が在籍していました。

AIUの特色の1つとして、最低1年間の海外留学が卒業要件に含まれている点があります。特定の単位数と必修科目を修得し、TOEFL550点およびGPA2.5以上の条件を満たすと、学生は好きな時期に留学することができます。

さらに、AIUでは外国人教員比率が日本の大学の中で第2位の高さで、2011年時点で専任教員の約55%が外国籍でした。スリランカ出身のモンテ・カセムが第3代学長(理事長も兼任)として就任しています。