教室代表ログ20240228

驚異の内申点アップ30 秘訣は生徒の話をよく聞くことと綿密な入試問題研究

中学1年生のとき、彼との出会いは実に印象的でした。内申点は30と、十分ではない数字を示していました。その日から、彼との数年間の共同作業は、私にとっても非常に学び深い経験となりました。

中学3年生のとき、彼の内申点は驚くべき60まで跳ね上がりました。そして最後の学年末試験では、彼は学年1位の偉業を達成しました。本当に嬉しかったです。たとえどんな結果であったとしても、彼がコツコツと陰で努力をしている姿は、休み時間の過ごし方や、保護者とお話させていただいた時に、感じ取っていました。自分が彼に一番伝えたかったことは、「困難に立ち向かう力」という姿勢でした。

私が心がけている指導のコツとは、「まず生徒の話をよく聞くこと」です。このことにより、生徒の心の中にある想いや悩みを感じ取ることができます。そして、入試問題やテストを綿密に研究することで、彼らが直面する難題に的確に対応する手助けをすることが、自分の使命感だと考えています。

指導する過程は、単なる知識の伝達だけではなく、生徒とともに成長する旅でもあります。彼の成功は、私たちの共同作業の結果であり、指導者としての私の喜びでもありました。

都立国立高校、立川高校創造理数科合格者たちの指導方法について

入試問題の綿密な研究の重要性

まず、過去問約30年分の研究を行うことで、時代の流れや問題の傾向、難易度の変動を掴むことができます。(都立日比谷高校は自校作成問題ができて約25年です。自校作成問題については、歴史の浅い学校もあります)特に難関高校の問題は、毎年独自の特色を持っています。これらを丁寧に研究することで、その学校が求める学力や考え方を理解する手助けとなります。

さらに、難関高校入試問題同士の比較や、大学受験入試問題との照合を行うことで、中学生から高校生、そして大学生へと続く学びの連続性や、各段階での求められる能力の違いを掴むことができます。

生徒たちは、特定のポイントでつまずくことがしばしばあります。そういった生徒のつまずきやすいポイントを抜粋し、それを踏まえた指導を行うことで、効果的な学習を促進することができます。また、答案には正確に丁寧に書くことの重要性があります。これは、知識の正確さだけでなく、自分の思考をしっかりと表現する力も試されているからです。

私たちの塾では、単に知識を蓄える場所としての役割だけでなく、受験に立ち向かう心構えやスキルの養成の場としても機能しています。その一環として、適度な競争を感じられるような塾内考査を実施しています。この考査は、実際の受験のプレッシャーを模倣することで、生徒たちが非日常的な状況での対応力や冷静な判断力を育んでいく重要な場となっています。

さらに、大きなテストだけでなく、ミニテストや確認テストといった、頻繁に行われる小さな試験も実施しています。これらの小さな試験は、生徒たちに短期的な目標を設定し、常に学びの進行を確認する役割を果たしています。毎日の学習に明確な目的意識を持たせることで、生徒たちの自主性や継続的な努力を促す力となっています。

そして、綿密な入試問題の研究に関しては、これが受験における大きな成功への道しるべとなるのは間違いありません。ただし、その重要性は単に問題の解き方を理解するという 表層的な面だけにとどまりません。それは、生徒たち一人ひとりが将来への夢や目標に対する情熱を燃やし続けるためのステップとして、深く重要な意味を持つものとなっています。私たちが行う研究や模擬試験は、生徒たちの夢の実現のためのコンパスとして、正しい方向へと導いていけるように、日々研鑽しております。

大切にしていることの4か条

1 確認テストを行ったあと、再試験を行います
2 オリジナル教材を大切にします
3 1:1の個人面談を重要視します
4 学習計画を大切にします

 

1 確認テストを行ったあと、再試験を行います

学習過程において、確認テストや再試の重要性は非常に高いです。その理由はいくつかあります。

理解の確認:確認テストは、学生が教えられたことを理解し、記憶しているかどうかを確認するための良い方法です。テストの結果を見ることで、教師は学生がどのように進歩しているか、またどの部分が理解できていないかを理解することができます。
知識の強化:テストは学習した情報を思い出す機会を提供します。これは「リトリーバル・プラクティス」または「テスト効果」として知られ、これにより情報が長期記憶に強固に保存されます。
学習のギャップの特定:テストの結果は、学生が理解に苦労している可能性のある特定の分野を特定するのに役立ちます。これにより、教師はその学生のために追加の支援やリソースを提供することができます。

再試については、以下の利点があります。

成長の機会:学生は最初の試みで全てを完全に理解することは難しいかもしれません。再試は、学生が間違えた部分を理解し、それを改善する機会を提供します。
知識の深化:再試を通じて、学生は同じ質問に再度取り組むことで、問題解決の新たな視点を得ることができます。これは、深い理解と継続的な学習を促進します。
自信の向上:最初に完全に理解することができなかった内容を再試を通じて理解することは、学生の自信を高め、新たな挑戦に取り組む勇気を与えることができます。

これら全ては、生涯学習の能力を育て、継続的な知識の探求と自己改善の習慣を養うのに役立ちます。

 

2 オリジナル教材を大切にします

学習塾が独自に開発したオリジナル教材には、多くの利点があります。

カスタム化: オリジナル教材は特定の学生のニーズに合わせてカスタマイズすることができます。たとえば、特定の学習スタイルに適応した教材を作成したり、特定のトピックに焦点を当てたりできます。これは、商業的な教科書ではカバーできない特定の学習のギャップを補うのに役立ちます。
関連性: オリジナル教材は、特定の地域や学校で教えられているカリキュラムに密接に対応することができます。これにより、学生は学校の授業と塾の授業の間でシームレスに移行することができ、全体の学習体験が強化されます。
柔軟性: オリジナル教材は、新しい教育的なアプローチや最新の教育研究に応じて更新や調整を行うのが容易です。また、特定の学生や学生グループの進捗に応じて教材を進化させることも可能です。
深い理解の促進: オリジナル教材は、特定の学習目標を達成するために最適化されています。その結果、それらは特定の概念を深く理解するのを助け、標準的な教科書よりも具体的な指導を提供することができます。
評価の一貫性: 教材が塾内で統一されていると、教師は学生の進歩を一貫して評価するのが容易になります。これにより、学生の学習過程と成果を正確に把握し、適切なフィードバックと指導を提供することが可能になります。

これらの利点を最大限に活用するためには、教材作成のプロセスは学生のニーズ、教師のフィードバック、および教育のベストプラクティスに基づいて頻繁に見直しと更新を行うことを大切にします。

 

3 1:1の個人面談を重要視します

1対1の個人面談は多くのメリットを持っています。以下にいくつかを挙げてみます:

直接的なフィードバック:面談者が直接的にフィードバックを受け取ることが可能です。これにより、誤解や不明点をすぐに解決できます。
個別の課題に焦点を当てる:面談者の特定のニーズや課題に対して、具体的かつ集中的に対応することができます。これにより、パーソナライズされた支援やアドバイスを提供することが可能です。
非言語的コミュニケーション:面と向かって話すことで、言葉以外の要素(例えば、表情や声のトーン)からも情報を読み取ることができます。これは、相手の感情や意図を理解する上で非常に有用です。
建設的な関係を築く:1対1の面談は、信頼関係を築き、より深い関係性を築くのに有効な方法です。個々の関心や目標について話すことで、相手との絆を深めることができます。
誤解を防ぐ:情報が第三者を経由せず直接伝えられるため、情報の歪みや誤解を最小限に抑えることができます。
個人の成長と進歩:個々の強みと弱点に焦点を当てることで、個々の成長と進歩を促進することが可能です。また、直接フィードバックを提供することで、自己認識を深めるのに役立ちます。

以上のように、1対1の個人面談は、個々のニーズに対応し、深い理解と強い関係性を築くのに有用な手段です。

 

4 学習計画を大切にします

学習計画を作成することは、学習目標の達成において非常に重要な要素です。以下に、その主な理由をいくつか挙げてみましょう:

目標設定:学習計画は、具体的な学習目標を設定するための枠組みを提供します。これにより、あなたが何を達成したいのか、それにはどの程度の時間と労力が必要なのかを明確にすることができます。
効率性:計画を立てることで、どの課題にどのくらいの時間を割くべきか、どの順序で進めるべきかを決定できます。これにより、学習時間を最適に活用し、全体の効率を高めることが可能となります。
モチベーションの維持:明確な目標とそれに対する進捗状況を確認することは、モチベーションを維持する上で有用です。自分が進歩していることを確認できると、次に向かって進む意欲が湧きます。
自己認識の向上:学習計画を作成し、それに基づいて行動することで、自分自身の学習スタイルや強み、弱みについてより深く理解することができます。これは、今後の学習戦略を調整するのに役立ちます。
集中力の向上:計画を立てることで、注意を必要な課題に集中するのに役立ちます。また、無駄な時間を削減し、混乱や遅延を避けることができます。
成果の評価:学習計画は、自分の進捗を評価するための基準を提供します。計画と実際の結果を比較することで、効果的な学習法や改善すべき点を見つけることができます。

以上のように、学習計画は目標設定、時間管理、自己認識、成果の評価など、効果的な学習に欠かせない要素を支えるものです。また、自己主導の学習を促し、終身学習のスキルを養うのにも役立ちます。

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