高校受験を考えるとき、将来の進路のことを必ず考えると思います。
大きく分けて文系・理系、どちらの選択をするかで、今後の人生が大きく変わります。
理系の専門的な教育を重視する学校があれば、理系を目指す生徒には大きなアドバンテージとなります。
都立高校で理系専門の学校は、多摩科学技術高校があります。
多摩科学技術高校の特徴
2010年(平成22年)に開校(都立小金井工業高等学校内に設置)
スーパーサイエンスハイスクール (SSH) に指定
【科学技術科】のみ設置
- バイオテクノロジー(Bio Technology)
- エコテクノロジー(Eco Technology)
- インフォメーションテクノロジー(Information Technology)
- ナノテクノロジー(Nano Technology)
上記4つの領域を学んでいきます。
特筆すべきは、充実した設備、環境です。
30以上の実験室、コンピュータールームが5室、その他、他の高校にはない高度な機械を多数設置しています。
また、課題研究、卒業研究により、課題解決能力を育てることを目標としており、
大学のレポートのような課題があることが特徴です。
例)下記の項目を記載する。
(1)要 約…内容の全てを簡略に説明する。
(2)仮 説…理論的に仮説をたてたことを述べる。
(3)目 的…目的を記入。
※目的の欄に仮説を組込んでも良い。
(4)原 理…実験の原理や試料の説明など。
(5)語句説明…専門用語などの補足説明を記入。
(6)試 料…今回の実験で使用した試料を記入。
(7)試 薬…実験で使用した試薬(薬品名)を記入。
※メーカーと等級も記入すること。
(8)器 具…実験器具を記入。
※メーカーと型番も記入すること。
(9)方 法…過去形で書く。(箇条書き禁止)
(10)結 果…結果のみを記入。
(11)考 察…結果から、理解したことを記入。
(12)参考文献…タイトル・著者・出版社・掲載ページ
このようなレポートを作成する経験により、将来の大学での研究に役立ちます。
近所で学力段階の近い普通科の学校には、小平高校があります。
2校のデータ比較
①内申点 多摩科学技術49 小平 男子47、女子50
②入試問題 両校とも共通入試
多摩科学技術 数学、理科で1.5倍の傾斜配点
④進学実績
国公立大 多摩科学技術 49 小平 1
早慶 多摩科学技術 4 小平 23(前年度は7)
将来の進路をどのように考えるか
高校受験の段階では、文系、理系まだどちらか決まっていないことが多いです。
無理をして決めることはありませんが、
多摩科学技術高校の理念に、「高校受験の段階で、進路を限定するのは早いが、科学技術科なら科学技術の世界に囲まれながら、自分に最も適した進路を発見していくことができる」とあります。
もしも理系の研究に興味があったら、学校説明会等を考えてみるのもいいかもしれません。