2017年 灘高 英語1⃣
ベンジャミン・フランクリンの「貧しいリチャードの暦」の中の一節が、第1文に出題されています。
There are three things extremely hard: steel, a diamond, and to know one’s self. His advice was : “Observe all men; thyself most.”
「恐ろしくハードな(硬い、難しい)物は3つある。鋼、ダイヤモンド、そして自分自身を知ることだ」と。彼のアドバイスは「すべての人を観察せよ、誰よりも汝自身を」である。
自分自身を知ること このことはとても硬く難しいことを、灘高英語入試は、フランクリンを通して第1節に描いています。
松下幸之助も、生きることにおいて最も大事なことは、「自己観照」であることを、常々述べています。
「自己観照とは、自分で自分を、あたかも他人に接するような態度で外から冷静に観察してみる、ということです。いいかえると、自分の心をいったん自分の外に出して、その出した心で自分自身を眺めてみるのです。」
自分の得意と思っている科目は、本当に得意なのだろうか?
物事を掘り下げるまで考えているのか?
単なる暗記に走っていないか?
表層的なことにとらわれるのでなく、「根本や本質」というものを直視しているのか?
簡単にあきらめていないのか?
私たち講師は、入試問題を通して、逆に教えられることが常々あります。
「生徒たちに問う前に、私たち講師が「指導」の原点に戻って、「考える喜び」というものに対して、もう一度振り返る必要性がある。」
早朝、入試問題を解きながら、そして解説を書きながら、黙想をせざるを得ませんでした。
今日はこんな感じで