自校作成推薦入試対策

自校作成専門コース

自校作成合格者のノウハウを結集して面接対策、小論文対策を徹底します。

自校作成校入試に特化した指導を行います。
①集団討論指導
②面接指導
③小論文指導

以下に自校作成校の例として、国分寺高校の概要を紹介します。

都立国分寺高校
<特色>
①進学指導特別推進校
②進学重視型の単位制普通科高校
③難関大学に多数合格者
④大学現役進学率77,6%

◇選抜実施方法(27年度)
・推薦  推薦枠・・・20%
・特別推薦・・・なし

(選抜実施方法)  調査書点400点満点(評定を80/9倍にして換算)+集団討論・個人面接200点満点
+小論文200点満点=800点満点で選考
・一般  入試科目・・・国社数理英(国数英はグループ作成)
学力検査(国数英1,5倍で5科650点満点にしたものを、700点満点に換算)+調査書(300点満点に換算:5科×5+4科×5×1.3)=1000点満点で選考

開校以来、ユニークで先進的な教育を実施していることで人気を集めている進学校です。
進学指導重視型単位制高校、進学指導特別推進校として、教員公募制、土曜授業、2年次以降の「基礎」「演習」「発展」に分かれた大幅な選択科目、英数国の主要全教科での少人数での習熟度別授業、早朝、放課後、夏休みなどの長期休業中での補習・講習の充実がされています。
学芸大、東京農工大などと提携していて、大学の授業を受講すると高校の単位として認められます。また、中央大や首都大東京と提携したプログラムで、推薦による入学にも積極的です。国際交流が盛んで、オーストラリアの高校と相互ホームステイがおこなわれています。
9月の「木もれ陽祭」では、合唱祭、文化祭、体育祭、後夜祭が一気に行われます。
部活動では、サッカー部が強豪として有名で、Jリーガーも輩出した名門です。

 

集団討論
 集団討論とは
5~6人がグループとなり、学校側から出されるお題について答えを導くために話い合いを行います。時間は30分程度です。
お題については学校生活に関わるものが多く、合唱会・体育祭・修学旅行などの行事に関わることや校内美化や校則についてなどもあります。また優先席やゴミ問題、温暖化などの社会問題がテーマになるケースもあります。
最初に1~2分の時間をとり、自分の考えをまとめる時間をとっています。そのため、考えをまとめる、という練習も積んでおく必要があります。
終了時間も突然「はい、終了です」となるケースが多く時間管理も大切なスキルになります。さらにこれらの結果を面接時に聞かれることもありますので、しっかりと考えをもって臨むようにしましょう。

集団討論の3つのポイント
コミュニケーション能力(≒空気を読む力)複数人とのコミュニケーションで見えてくる能力を見られます。
・協調性/社会性(仲間と上手にコミュニケーションできるか)
・積極性/リーダーシップ(意見を主張し、議論をひっぱっていけるか)
・貢献度(課題解決に対してどれだけ貢献できるか)
・バランス感覚/傾聴力(議論をまとめられるか、他人の意見に耳を傾けられるか)
といったものが見られます。
集団討論では、面接では評価しづらい姿もチェックされます。協調性やリーダーシップは、実際に集団に入って討論という形でコミュニケーションを行う際に、実際にどう振る舞えるか、というところで見られます。
与えられたテーマに対する知識や会話の論理性といった、個人の能力も当然チェックされています。

「話し合うこと」を目標に
何のための集団討論なのかを理解しておく必要があります。テーマも、「~したらよいか?」「~すべきか?」というものがほとんどであり、「~思うか?」というテーマは少ないのがこれまでの傾向。
集団討論の目標とは、与えられたテーマについて話し合うことなので、各自が好きなことを話したり、自分の意見をただ述べるだけではいけません。
集団討論においては、テーマについて、ある程度の結論が出ている状態にすることが重要です。
つまり、集団討論で意識しておくべきことは、「集団討論は同じグループの人との協同作業」だということ。他の参加者は敵ではなく仲間。実際、推薦入試に合格した多くの受験生は「グループの人と仲良くなった」と異口同音に述べています。

討論成功のために必要な8つのポイント
成功させるために必要なポイントとして、以下のものが討論メンバー全員で共有できているのが理想です。
討議の5W1Hが明確である
メンバーと討議の狙いと討議すべき内容・テーマを共有化している
進行役が明確で、議論が堂々めぐりに陥らないで、きちんと論議が進行している
全員が他人事にせず、議論に主体的に関わり、各々の役割を分担している
少数意見にも耳を傾け、きちんと議論を尽くす
抽象論、一般論に走らず、具体的な事柄について議論が積み重ねられている
合意事項が確認されている
当該討議の場の位置づけが明確で、次へのつながりがきちんと見据えられている

都立推薦入試の面接
国分寺高校では、個人面接が原則となっています。一人当たり10分程度です。
入退室や質疑応答、面接官からのコメントの時間を考えるとアピールする時間は、あまり多くはありません。そのような短い時間の中でいかに自分のことを上手く伝えられるかが面接の勝負になります。
回答に対して「なぜ?どうして?」と次いで質問されることも多くなります。丸暗記のエピソードでは、太刀打ちできませんので、しっかりと自分の言葉で話せられるようにしておきましょう。

面接で聞かれる質問例
面接では大体3~5の質問をします。回答例を丸暗記しておくのは、お勧めしませんが、質問を想定した準備はしておきたいもの。
以下の質問例に対して、エピソードを交えて具体的に話すことができれば、まず問題ないでしょう。また、集団討論の感想について問われることもあります。備えておきましょう。
高校生活について「本校の志望理由」「高校へ入学後にやりたいこと」など他
中学校生活について「中学時代の思い出」「クラブ活動について」など他
勉強について「家庭学習や塾について」「得意科目と不得意科目について」など他
生活「自己PR」「時事問題・一般常識」など他
質問の中で、さらに質問をされることもありますし、「1分間で話してください」と自己PRの時間をとられるケースもあります。どちらのパターンにも対応できるように、丸暗記ではなく、自分の言葉で話せるようにしておきましょう。

入室から退室まで気をつけること
入室~着席まで
入室時のノックは3~4回。また、礼をする機会はたくさんあります。まずは、自分の番が呼ばれたときです。ドアをノックした後、返事があってからドアを開け、「失礼します」と声を掛け、入室します。その後、「一礼」してからドアを閉め、イスの横まで行きます。すぐには座らず、「どうぞ」などと座る指示があるまで待つのが良いでしょう。指示があれば、「失礼します」と再度「一礼」し着席しましょう。
面接中(応答)
応答の中身もさることながら、「ことば遣い」「態度」には十分の注意を払う必要があります。まず、ことば遣いですが、「敬語」は当然のこと。友達と話す時と同じ感覚でいいはずがありません。「~です」「~ます」を意識しましょう。
面接官からの質問に答えが詰まりそうな時は、素直に言いましょう。一番やってはいけないのは「黙り込んでしまう」こと。考えている途中なのか、聞き取れなかったのか、面接官は困ってしまいます。
ことば遣いだけ丁寧でも、それに態度が伴っていないといけません。ピシっと背筋は伸ばし、目線は話をしている人に向けましょう。ニヤニヤでもヘラヘラでもなく、ニコニコと笑顔で。自信を持って臨みましょう。
退席
試験官が「以上です」「結構です」など、終了を告げたら、「ありがとうございました。」と言ってから立ち上がりましょう。イスから離れる際と、ドアの前に着いてから一礼をし、静かに退室しましょう。一礼は必ず試験管に向いて行います。
退室後すぐに騒ぎ出すのも言語道断です。学校を出るまで、家に帰るまでは「見られている」という認識を持っておきましょう。

小論文
作文・小論文は、50分程度の試験時間を設けています。字数は大体500~600字の課題です。
出題傾向のテーマ
都立入試の作文・小論文でよく出題されるテーマをご紹介します。
中学校生活(これまで)
中学校生活に何をしたか、その経験から何を学んだか、というお題があります。
「中学生活で一番頑張ったことは?」「中学校で努力したこと、また高校で努力したいことは?」など他
高校生活(これから)
高校のこと、入学後、卒業後のことなど高校生活について問われるお題も多くあります。
「本校の教育目標を踏まえ、どのような高校生活を送りたいと考えているか?」「将来の目標と、それの実現を踏まえて高校生活で大切にしたいものとは?」など他
社会・時事問題
こちらも多く出題されています。ニュースをチェックし自分の考えを整理しておくといいでしょう。
「日本の食料自給率について資料を見て考えを述べなさい」「情報機器が広がる現代、人とのコミュニケーションで大切にしていることとは?」など他
言葉・ことわざ
言葉について、考えさせられるお題もあります。
「“我慢する”とは、どういうことか?」「“灯台下暗し”について、体験を基に説明せよ」など他

作文・小論文を正しく書くための知識と技術
作文・小論文の流れを知る
次のような順番で書きあげるのが大切です。
1. 主題を設定する
2. 材料を集める
3. 構想を練る
4. 記述
5. 確認・修正
6. 清書する

正しい文章を書く
ポイントはいくつかあります。 「“主語”“述語”をはっきりさせる」「適切な“接続詞”を使う」「“修飾語”と“被修飾語”との関係を見直す」「文体を統一する」など。 基本的なルールを知っておくだけで随分変わります。
豊かな表現を心掛ける
例えば、「反復」「擬人法」「倒置法」「比喩」などが代表的な手法です。一つひとつを正しく使うことによって、文章の幅を広げることができます。
また文を引き締めるためには、「一文を短くする」「言葉の重複を避ける(二重表現)」なども知っておかねばなりません。