6月25日(日)東京都立大学について

東京都立大学(Tokyo Metropolitan University、略称:TMU)は、日本の東京都八王子市南大沢1-1に位置する公立大学です。この大学は2005年に「首都大学東京」の名で創立され、2020年4月に現在の名称へと改称されました。公立大学法人として新たに設立された首都大学東京は、組織として旧・東京都立大学とは直接の連続性はありませんが、設備や人員の多くは旧・東京都立大学から引き継がれています。

東京都立大学は、東京都立大学(1949-2011)、東京都立科学技術大学、東京都立保健科学大学、東京都立短期大学の4つの大学を母体に、「首都大学東京」が新設される過程で形成されました。各既存大学は公立大学法人首都大学東京の大学として存続し、それぞれの在学生が卒業した時点で閉学し、「首都大学東京」へ吸収されました。

2020年4月には、大学名の認知度向上と東京都知事小池百合子の意向を反映して、「首都大学東京」から「東京都立大学」へと大学名が改称されました。この名称は前身の一つである(旧)東京都立大学と同じであったため、「都立大の復活」と取り扱われることもありましたが、大学側は単に旧大学への回帰を意図したものではないと明確にしています。

英語の大学名は “Tokyo Metropolitan University” で、これは旧東京都立大学の時代から変わっていません。略称はTMUです。

設立に当たっては、東京都知事石原慎太郎が「まったく新しい大学をつくる」という公約のもと、2003年に東京都大学管理本部が発表した新大学構想「都立の新しい大学の構想について」が基となりました。新大学への移行方針に抗議して複数の教員が退職したり、新大学への就任を拒否したりするなどの事態も生じました。なお、「首都大学東京」は「大学」の語が末尾に付かない唯一の日本の大学でした。

東京都立大学はその新たな体制のもと、学問の進歩と人類の福祉に寄与することを目指し、高度な知識と深い洞察力を持つ有能な人材を養成しています。