今日は、「間違っている問題をやり直すこと」について書かせていただきます。
復習をすることは、勉強に取って最も大切な一項目です。
なぜならば、「間違えた問題をクリアすること」によって、次回の試験の不安が取り除かれるからです。
しかし、不思議なもので、「間違っている問題をやっているのに点数が伸びない」ことがあり得ます。
なぜでしょうか?
私が指導する立場となって生徒を見るにあたり、この大きな命題、「間違っている問題をやっているのに点数が伸びない」ということを、現場を観察しながら、自分なりの理由を書かせていただきます。
間違えた問題を復習する生徒のノートには下記の種類があります。
1 間違えた問題をただ赤ペンでなぞる
2 間違えた問題に対して一生懸命考えて理論を理解する
3 間違えたところがケアレスミスなので今度から気を付けようと思う
上記の方法論の生徒たちに対し、私はある提案をしました。
その提案は下記の言葉です。
「いいかい、問題を解いて点数化するには目的があるんだよ。その目的とは、『簡潔に説明できるかと、正確に漢字で書けるか』ということが大切なんだよ」
と生徒たちにアドバイスさせていただきました。
具体例を書かせていただきます。
例えば明治時代において良く出題される「文明開化」は下記のような問題となっています。
問 太陽暦、ランプやガス灯、人力車や洋服などの欧米の文化が積極的に取り入れられ、都市を中心に伝統的な生活様式が変化していったが、これを何というか
答 文明開化 |
つまずきやすいポイント
1 太陽暦やランプという言葉は記憶されているが、一番のポイントの「生活様式の変化」ということがメモリしていないため、答えが思い浮かばない→「生活様式の変化=文明開化」と簡潔に記憶した方が試験の時連想しやすい可能性がある。
2 文明開化の「化」を「花」として間違えて記憶している。
〇文明開化 ×文明開花
上記の→「生活様式の変化=文明開化」のように、「簡潔に説明できる力」と「正確に漢字で書ける力」の二つを重要視したことによって、点数化に結び付けられた経験が非常に多いです。
各科目によって「覚えなければいけない項目が大量にある」という前提であるならば、先ほどの問いに対し、生活変化=文明開化=漢字が大切 究極に言えばこのくらいの問題に対して目的意識を持つと、生徒は試験に対し不安心がなくなっていきます。
簡潔に説明できる力+正確に書ける力→大切な指導ポイント
「なぜ間違えた問題をやり直しても点数に結び付かないのか」ということに対し、自分なりの見解を書かせていただきました。
ご参考にしていただければ幸いです。